ミズノの2020年モデルJPX200Xアイアンが、かなりとがったスペックで登場してきた。JPXといえば近年ではブルックス・ケプカが契約外で使用している海外モデルのツアーアイアンの印象が強いが……その性能とスペックを調べた

JPX200アイアンは7番でロフト26度の激飛び系スペックに

JPXといえば、かつて存在したミズノのブランド。日本では一旦お休み状態となっていたが、実は海外では存続していた。それも細々と存続していというわけではなく、メジャータイトルを獲得までしている。

2016年にナイキがクラブ・ボール事業から撤退後、契約フリーとなったブルックス・ケプカがJPX900ツアーアイアンを手にメジャーで3勝、2019年からはその後継器JPX919ツアーを使用して全米プロのタイトルを手にしている。

日本では主にアマチュア向けのモデルとして展開していたJPXだが、そんなわけで海の向こうでは“ケプカアイアン”として知られるモデルとなった。その後JPX919ツアーは日本でも発売され、即完売という人気ぶりを見せる。

そして2020年、海外発のヒットモデルとなったJPXが、日本に再上陸を果たす。それが、JPX200Xアイアンだ。

画像: ミズノアイアン「JPX 200 X」が登場。その性能は!?

ミズノアイアン「JPX 200 X」が登場。その性能は!?

ただしこのアイアン、ケプカアイアン・JPX919ツアーとはまったく異なる性格を持っている。スペックを比較すれば一目瞭然で、JPX919ツアーの7番アイアンのロフトが34度なのに対し、JPX200Xのロフトは同じ7番で26度なのだ。その差、実に8度。しっかり2番手分ロフトが立っていることになる。

7番26度は、ヤマハのインプレス UD+2などと同じ、激飛び系アイアンの“スタンダード”的なロフト設定。最近ではタイトリストが同じく7番=26度のT400アイアンを発表(日本未発表)するなど、海外メーカーからもこの7番=26度設定のモデルが登場し、にわかに世界的流行になる兆しを見せている。

JPX200Xはフェース面にクロムモリブデン鋼を採用。打感にもこだわっている

性能面を見ていくと、フェース面には通常のステンレスよりも18%強いクロムモリブデン鋼を採用。強度を増したことで、フェースの打点周辺部を薄肉化。それにより、反発性能を高め、カップフェースを採用することで高反発エリアを広げている。

また、これも最近の激飛び系アイアンのトレンドだが、7番でロフト26度ながら形状は「アイアンの形状」をしており、構えたときにバック部がボテッと見えることはない。サウンドリブにより打音もチューニングすることで、打感もよくなるよう配慮がされている。

さて、なぜ2019年に発売されたJPX919ツアーと、2020年モデルのJPX200Xでここまでスペックが違うのだろうか。それは、JPX200Xが日本モデルであることに理由がある。

国内では、前述のUD+2、ゼクシオ クロスといった激飛び系アイアンが売れ筋。そして、日本ではケプカ景気でJPX919ツアーが売れたが、海外では同じJPX919でも7番で30度という飛び系のJPX919HOTMETALというモデルのほうがJPX 919ツアーの3.5倍売れたのだという。

画像: 7番アイアンのロフトは26度と激飛び系アイアンだが、見た目はスッキリ目

7番アイアンのロフトは26度と激飛び系アイアンだが、見た目はスッキリ目

ケプカという要素を省けば本来アマチュアが欲しているのは7番で30度以下の飛び系アイアンであり、それを日本市場向けに最適化すれば、7番=26度になってくる。また、飛び系の代名詞的存在であるUD+2との違いでいえば、長さが短い(7番で0.5インチ)ことが挙げられる。

UD+2をベンチマークに開発が激化する激飛び系アイアンだが、飛距離、高さに加え、最近では見た目のシャープさ、打感、より7番アイアン的な長さ(短さ)などが求められるようになっているようだ。また、JPX200Xはこの種のアイアンとしては珍しくライ角を調整可能だというのもミズノらしい。

ミズノの公式サイトでは、普段は6番で170ヤードが基準だというベテランプロの桑原克典が、7番で197ヤードという飛距離を稼ぐ動画が視聴できる。そんなに飛ばすと下の番手が大変なのではという意見もあるだろうが、ともかく飛ぶのは間違いがなさそうだ。

JPX200Xは4本セットで8万8000円から。さらなる軽量スペックも

このアイアン、基本的には7番からピッチングウェッジまでの4本セットで販売される。ロフトは7番26度、8番30度、9番34度、PW39度だ。その下にはPG、GW、SWという3番手が用意され、それぞれ44度、49度、55度となっている。ヘッドスピードの高いプロが4度ピッチにしていることを考えれば、ヘッドスピードが低いゴルファーにこのロフトピッチはむしろ使いやすいのかもしれない。また、ロフト23度の6番アイアンは受注生産だ。

長さは7番が37.25インチ。以下「PG」まで0.5インチずつ短くなり、PG、GW、SWの3番手はすべて同じ35.25インチとなっている。

価格は日本シャフトのNSゼロス7採用モデル8万8000円。ミズノ独自の軽量カーボンシャフトMFUSION i装着モデルが9万2400円。MFUSIONをさらに軽量化したPLATINUM MFUSIONi装着モデルが10万5600円となっており、PLATINUM MFUSIONiには1インチ短い仕様も用意されている。

ブームが落ち着き、すっかり定着した感のある激飛び系アイアン。そこに新たな選択肢が加わった印象だ。

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