今年に入って話題になったアイアンに、テーラーメイドの「P・7TW」とピンの「ブループリント」がある。どちらもバックフェースがフラットなマッスルバックアイアン。その中身は進化しているのか、否か?

見た目は「マッスル」だが……

タイガー・ウッズの使用アイアンのレプリカということで大きな話題となった「P・7TW」。ウェブで限定発売され、即品切れとなり、テーラーメイドの公式サイトでは6月14日現在も「在庫なし」となっている。

かたやピンのブループリントアイアンは、同社が初めて発売した軟鉄鍛造マッスルバックアイアンとして話題に。国内外のツアーで使用者が多いモデルだ。

画像: テーラーメイド「P・7TW」(左)とピンの「ブループリントアイアン」(右)。どちらもバックフェースがフラットなマッスルバックアイアンだ

テーラーメイド「P・7TW」(左)とピンの「ブループリントアイアン」(右)。どちらもバックフェースがフラットなマッスルバックアイアンだ

両者の共通点は、キャビティと呼ばれるバックフェースのくぼみがなく、中空構造でもない、昔ながらの「マッスルバック」アイアンであるという点。2019年は、何年かぶりにマッスルバックに注目が集まっている年、ということもできそうだ。

さて、そうなると気になるのが最近のマッスルバックアイアンは進化しているのか? という点だ。ふたつのアイアンをともにコースでテストしているプロゴルファー・中村修は言う。

「見た目はマッスルバックですが、ブループリントはトウ側、ヒール側にウェートを入れることで、現代の大型ヘッドとマッチしやすくチューニングが施され、P・7TWもバックフェースにウェートを仕込むことで、タイガー自身の打点の位置に芯が来るように工夫されています。昔のマッスルは本当にただの“板”でしたから、製法として進化しているのは間違いないと思います」

どちらも鍛造マッスルバックアイアンでありながら、実はその中身は“複合ヘッド”なのが、いまどきマッスルの特徴と言えるかもしれない。

また、ロフトはブループリントが7番で34度、P・7TWが35度と最近はやりのストロングロフト設定ではない。昔ながらの見た目、変わらないロフト設定でありながら、中身はきっちり進化している。では、実際に打ってみるとどうなのか。

「やっぱり昔のに比べると全然やさしいですよ。昔のは本当に薄い板でしたから、とにかくミスヒットに弱く、重心も高かったので上から打ち込む必要がありました。でも、現在のマッスルは重心も以前より低くなったことで、浅くヘッドを入れていってもしっかりとマッスルの良さが出ますから。もちろんそれでもヘッドは小さいし、薄いので、キャビティアイアンなどに比べれば難しいし、当てにくい。それでも“アマチュアはとてもじゃないけど使えない”ということは両モデルともありません」

画像: テーラーメイド「P・7TW」(左)とピンの「ブループリントアイアン」(右)。それぞれ7番のロフト角は「P・7TW」が34度、「ブループリントアイアン」が35度

テーラーメイド「P・7TW」(左)とピンの「ブループリントアイアン」(右)。それぞれ7番のロフト角は「P・7TW」が34度、「ブループリントアイアン」が35度

そう考えると、マッスルバックは飛びという要素を取り払い、アイアン本来の距離を打ち分けることにフォーカスした「今どきアイアン」ということなのかもしれない。

最後に、今どきマッスルはどんな人に合うのかを聞くと、「上級者、上達思考プレーヤー、そして趣味人」だと中村は言う。

「シングルとかシングル手前レベルの人であれば問題なく使いこなせるでしょうし、上手くなりたいという意識を高く持つプレーヤーにとっては、芯が狭いことで『ここで打つんだよ』ということを教えてくれ、上達を手助けしてくれます。最後にオススメしたいのは、とにかく打感の気持ち良さ、カッコ良さを重視したい人。ゴルフは趣味ですから、“持つ喜び”を追求するのもアリです」

画像: PINGの“玄人向け”ニューアイアン「ブループリント」をプロが試打! www.youtube.com

PINGの“玄人向け”ニューアイアン「ブループリント」をプロが試打!

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