現在世界ランク1位の飛ばし屋であるジャスティン・トーマスが使用する「ディアマナBF60」は、基本的には60グラム台のシャフト。第五のメジャーと呼ばれるプレーヤーズ選手権を制したウェブ・シンプソンに至っては、50グラム台の「ツアーAD IZ」の愛用者だ。

プロのシャフトのみならず、かつては50グラム台が一般的だったアマチュア向けクラブの純正シャフトも、最近では40グラム台が珍しくなくなっている。日本を代表するブランドの最新作「ゼクシオ テン」を例にとれば、硬さSで49グラム。もっとも軟らかいR2だと39グラムという超軽量となる。

画像: 軽・硬で評価の高いミズノGXの純正シャフト「MFUSION」も、Sで49グラム(撮影/三木崇徳)

軽・硬で評価の高いミズノGXの純正シャフト「MFUSION」も、Sで49グラム(撮影/三木崇徳)

世界的に進むシャフトの軽量化の背景にはなにがあるのか。プロゴルファーで、クラブ設計家の顔も持つ吉田一尊は、それにはふたつの理由があるという。

「ひとつは、ドライバーの大型化です。460CCと極端に大きい現代のドライバーは、他のクラブと振り心地が大きく異なるクラブになっています。その振り心地を他のクラブと揃えるためには、軽くしてクラブ全体の慣性モーメントを減らし、振りやすくするのが効果的なんです」

画像: カスタムシャフトといえば「60グラム台のS」という印象があったが、それも少しずつ変わりつつあるようだ(撮影/野村知也)

カスタムシャフトといえば「60グラム台のS」という印象があったが、それも少しずつ変わりつつあるようだ(撮影/野村知也)

最近では、ドライバーのヘッドがルール上限の460CCではなく、440〜445CCなど、ちょっと小さめにするケースも増えてきた。これも、振りやすさを他のクラブと揃えるための工夫ではないかと吉田は分析する。

「もうひとつ理由は、単純な素材の進化です。かつては軽い=頼りないだったのが、軽くてもシッカリしたシャフトを作れるようになったことも大きいと思います。実際、僕自身かつては70グラム台のXX(ダブルエックス)シャフトを使っていましたが、つい最近40グラム台のSシャフトをテストしたら、人生最高の飛距離が出てしまいました(笑)」

かつて軽いシャフトは硬さが出しにくく、しなりが大きくなりすぎてタイミングが取りにくかったり、頼りなさを感じてそもそも強く振れなかったりした。ゆえに、軽いシャフトは女性やシニア向けというイメージがついてしまったが、最近では軽量かつ高弾性で、プロの使用にも耐えるものが出てきている。アマチュアのシャフトの軽量化が進んだのは、当然のことなのだ。

「軽すぎるクラブはテークバックで体を回しにくくなる危険性がありますが、基本的には軽いシャフトは速く振ることでき、飛距離アップに直結します。実際、僕の作るヘッドに合わせるシャフトの注文も、以前は60グラム台が多かったのですが、最近は50グラム台が増えています」

俺には60グラムや70グラムが合うんだ! と思っている人も、一度50グラム台、あるいは40グラム台のシャフトを使ってみると、また新しい発見がある、かも!?

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