テクニック(技)、タクティクス(戦術)、ターゲティング(狙い)の「3つのT」と、ショートゲーム(小技)、ストラテジー(戦略)、そしてスウィングの「3つのS」。プロゴルファー・中井学がゴルフの上達に不可欠な「TS3」を軸にレッスン。最終回となる13回目は「ショートゲーム」がテーマ。グリーン周りのバンカーをアマチュアが苦手とする理由を、解きほぐします。

勘違い1:バンカーでは左足を埋めて、ハンドファーストに構える!

バンカーが苦手! という人は非常に多いですよね。砂の上にあるボールは、クリーンに打つのが極めて難しいことから、わざとダフらせるエクスプロージョンショットが基本中の基本。しかしこの「わざとダフらせる」というのが、カンタンそうで難しい。

しかし、プロの場合はラフに入れるくらいならあえてバンカーに入れることもあるくらいで、「出すだけ」ならば、アベレージゴルファーにとっても技術的に難しいことはありません。問題はむしろ、バンカーに対する勘違いにあるんです。代表的な3つの勘違いを、これから挙げていきましょう。

ひとつめの勘違いは、アドレスにあります。とくに良くないのが、左足を深く埋めること、そしてハンドファーストに構えることです。このふたつは、どちらも「ダフリやすくする」構え。アマチュアのバンカーでのもっとも多いミスは、実はダフリすぎのミス。

画像: シャフトが垂直、あるいは軽くヘッドファーストに構える

シャフトが垂直、あるいは軽くヘッドファーストに構える

実際は、ほんのすこしだけダフればオッケーなんです。ですので、左足を埋める必要はありません。そして、ハンドファーストではなく、シャフトが垂直か、むしろヘッドファーストになるくらいの構え方が最適だと言えます。こうすることにより、クラブのソールから着地させられ、クラブが砂を爆発させやすくなります。

勘違い2:コッキングを使った鋭角に振る!

ふたつ目の勘違いは、スウィングです。バンカーというと、手首のコッキングを使う必要があると考える必要がある人が多いのですが、実際はほぼ必要がありません。コッキングはボールの高さを出すための技術ですが、そこまでアゴの高いバンカーが、国内にはあまり多くないからです。

画像: コックを使わず、右から左へと払うように振ろう

コックを使わず、右から左へと払うように振ろう

ヘッドファーストに構えたら、右から左に払うように振る。要するに、普段のアプローチとほとんど同じでオッケーなんです。

勘違い3:バンカーに入ったら選ぶのはもちろんサンドウェッジ!

最後の勘違いは、クラブ選びです。バンカー=サンド。そう考える人は多いのですが、これまたはっきり言って、ほとんどのバンカーはアプローチウェッジやピッチングウェッジでも出せます。それどころか、バンカーに苦手意識を持っている人にとっては、アプローチウェッジやピッチングのほうが間違いなく出しやすい。

画像: 中井が持っているのは46度のピッチングウェッジ。実はロフトのある程度立ったクラブのほうが出しやすい

中井が持っているのは46度のピッチングウェッジ。実はロフトのある程度立ったクラブのほうが出しやすい

サンドウェッジは、ボールを高く上げやすいクラブ。コッキングが必要ないのと同じ理由で、必要がないんです。実際はダフリによってボールが飛ばないミスのほうが多いですから、アプローチウェッジやピッチングなど、ボールが前に飛びやすいクラブのほうが、カンタンに脱出できるんです。

まとめると、バンカーは、アプローチかピッチングを持ち、ヘッドファーストに構え、右から左に払うように振るのが、もっともカンタンに出すための方法です。一般的なセオリーとは異なるので「本当かなあ?」と思うかもしれませんが、是非一度、コースで試していただきたいですね。

1年間、ご愛読ありがとうございました。新企画にご期待下さい!(中井 学)

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