2017年12月9日に発売された「ゼクシオ テン」。大ヒットクラブの10代目とあって、発売直後から盛り上がりを見せている。一方、他メーカーも打倒ゼクシオを旗印に自信作を投入し、あたかも“ゼクシオ包囲網”の様相。選ぶべきは王者ゼクシオか、それとも……いずれも12月に発売されるドライバー4本を比較試打してみた!

今回試打したのは、ヨネックスの「イーゾーンGT」、タイトリストの「VG3」、ホンマの「ビジール535」、そしてもちろんダンロップの「ゼクシオ テン」の4モデルだ。

画像: 東京都葛飾区のインドアスタジオ「PGST」で、堀口宜篤プロがフライトスコープを使って試打&計測。各ドライバーを4球打ち、平均値を出した

東京都葛飾区のインドアスタジオ「PGST」で、堀口宜篤プロがフライトスコープを使って試打&計測。各ドライバーを4球打ち、平均値を出した

その共通点は、2017年12月発売のアベレージゴルファー向けクラブであるという点。なのだが、ゼクシオ テンはRシャフトで総重量270グラムと軽いクラブ。一方、イーゾーンGTは295グラム、VG3は285グラム、ビジール535は296グラムと、ゼクシオよりも15〜26グラム重い。

重量差を考慮し、今回は同じゼクシオでもシャフトが重めの“ゼクシオ テン ミヤザキモデル”をテストした。こちらはSシャフトで294グラムと、他の3モデルと似た重量帯だ。早速、それぞれのクラブの試打インプレッションを見ていこう。

高コスパ! シャフトのしなり戻りで飛ばす「イーゾーンGT」

まずはイーゾーンGT。カーボン技術に定評のあるヨネックスのクラブだけに、当然のごとくカーボンクラウンを採用。カーボンシャフトにも並々ならぬこだわりを持って開発されたクラブだ。

「カーボンクラウンは打感に悪影響を与える場合がありますが、このクラブは打感が素晴らしいですね。打球音も気持ちのいい金属音です。このクラブの最大の特徴は、独特なしなり方をするシャフト。ワッグルするとしっかりした印象なのに、実際に振るとよくしなるし、しなり戻りもシャープ。振る人のヘッドスピードに応じて、しなり量やしなり戻りのスピードが変化するという印象。しなり戻りでボールを弾き飛ばすクラブですね」(堀口)

画像: イーゾーンGT。シャフトは40グラム台と軽量で振り抜きやすい

イーゾーンGT。シャフトは40グラム台と軽量で振り抜きやすい

このクラブの恩恵がもっとも受けられそうなのは、切り返しのテンポが早い人だという。

「切り返しで“間”が作れない人にとって、トップでしなりを感じられるこのシャフトは合う確率が高いです。クラブの作用で間が作れれば、入射角がゆるやかになってスピン量が減り、元々の打ち出し角度が非常に高いこともあって、より飛ばせる弾道になりますから」(堀口)

画像: ヘッド体積は450CC。フェース面の「縦研磨」によって余分なスピンを抑制している

ヘッド体積は450CC。フェース面の「縦研磨」によって余分なスピンを抑制している

カーボンクラウンとカーボンシャフトに特徴のあるプロダクトは世界レベルのカーボン加工技術を持つヨネックスならでは。“性能”ではないが、税抜き6万3000円という価格も魅力的だ。

初速性能の高さが光る。タイトリスト「VG3」

初速性能の高さが光ったのが、タイトリストのVG3。クラウンに“ヒョウ柄”を思わせる穴を開けて軽量化し、その上にカーボンを積層したという凝った作りの「チーターテクノロジー」がウリだが、実際に試打しても、今回試打した4モデルの中では最軽量だったこともあり、ボール初速の数値の高さが目を引いた。

「初速性能が高く、打ち出し角は高く、スピン量は少ない。誰でも飛距離アップできる可能性を秘めたヘッドですね」(堀口)

画像: 今回で5代目となるVG3。歴代モデルのなかでも前評判はひときわ高い

今回で5代目となるVG3。歴代モデルのなかでも前評判はひときわ高い

VG3にはもうひとつ、見逃せない特徴がある。「カッコいい」というのがそれだ。

「タイトリストのプロモデル“917”に形状的に似ていて、今回試打した4モデルの中でもっともプロモデルっぽい印象を受けます。タイトリストを使いたいけど、917シリーズはちょっと持て余すという人は、迷わず手にとっていいと思います」(堀口)

画像: ロフト角によってヘッド形状が異なる。写真は10.5度のヘッド

ロフト角によってヘッド形状が異なる。写真は10.5度のヘッド

このクラブはロフトによってヘッド形状が異なるのも特徴。タイトリストファン向けに解説すると、9.5度は917D3っぽく、10.5度は917D2っぽい見た目を持つ。また、長さ46インチの50グラム台シャフトと、長さ45.5インチの60グラム台シャフトを選ぶこともできる。ヘッドスピード40m/s前後から45m/sくらいまでにピッタリと合うポテンシャルがあるため、手に取る際は試打して合うスペックを見つけたいところ。価格は税抜き8万円から。

圧倒的な顔の良さ! 本間ゴルフ「ビジール535」

構えた瞬間に「これ、いい顔してますね〜」と堀口プロがコメントしたのが、本間ゴルフのビジール535。ヘッドサイズ、フェース面の見え方などの作り込みが絶品で、いかにも強い球が打てそうな顔つきをしていると評価。

「実際に振ってみると、かなりつかまりの良さを感じます。特徴的なのはシャフトの挙動で、インパクト前後でシャフトの先端がシャープにしなり戻ります。いわゆるシャフトの“走り”が強いため、ボールをつかまえてくれます。パワーのあるスライサーにピッタリではないでしょうか」(堀口)

画像: ヘッド体積は460CC。長さは45.75インチとやや長め

ヘッド体積は460CC。長さは45.75インチとやや長め

ソール面に配された溝の効果か、初速性能も高い。また、ヘッド自体も重心角が大きく、やはりつかまり性能を重視している。

画像: 顔つきからは強い弾道が予感される

顔つきからは強い弾道が予感される

2代目となるビジール。前モデルはイ・ボミを起用して「もう100なんて、打たないで。」というキャッチコピーを付した広告が話題となったが、今回も「もう100を打ちたくない」ゴルファーにとって、強い武器になってくれそう。価格は税抜き7万円。

王者の実力やいかに!? ゼクシオ テン ミヤザキモデル

ヘッドスピードに対する初速の数値が良かったのが、ゼクシオ テン ミヤザキモデル。「芯に当てやすい」のが売り文句のクラブだが、試打結果からも芯への当てやすさがうかがえる結果となった。

「10台続くゼクシオの最大のメリットは、ヘッドとシャフトのマッチングの良さにあると思います。その完成度が非常に高いことで、芯を食いやすくなっているのだと思います」(堀口)

画像: シリーズ10代目となるゼクシオ テン。ソールのスリットにより反発性能も高い

シリーズ10代目となるゼクシオ テン。ソールのスリットにより反発性能も高い

270グラムと軽量のレギュラーモデルは、ヘッドスピードが40m/s以下のゴルファーでも飛距離を最大限伸ばせるクラブだが、このミヤザキモデル、堀口プロによれば「ヘッドスピード43〜45m/sのゴルファーの飛距離を最大化できる」だという。

パワーはあるが、プロモデルが扱いきれないというゴルファーにとって、プロからアマチュアまで幅広い層にマッチするゼクシオのヘッドは有力な選択肢となるだろう。

画像: ゼクシオ伝統の形状。安心感、ミスヒットへの強さはお墨付き

ゼクシオ伝統の形状。安心感、ミスヒットへの強さはお墨付き

ミヤザキモデルはヘッドの塗装がブラックなこともあり、見た目にもハードな印象。「ゼクシオは自分にはまだ早い」と思っているゴルファーは、一度ミヤザキモデルを手にしてみるのがオススメだ。価格は税抜き8万円。

以上4モデルの試打を総括して、堀口プロは言う。

「今回の企画の趣旨としてはゼクシオVS他の3モデルという構図ですが、いい意味で4モデルとも個性的でした。VG3はアベレージ向けクラブというか、やさしいアスリート向けクラブという印象で、幅広いゴルファーが飛ばせるクラブでしたし、イーゾーンGTは高打ち出し、低スピンの弾道で、シャフトがハマればかなりの好結果が得られるクラブでした。また、ビジールは顔の良さとつかまりの良さに特徴がありました」(堀口)

今回テストした4モデルが属する280〜290グラムの重量帯では、2017年最大のヒット作であるキャロウェイのGBBエピックスターをはじめ、ブリヂストンゴルフのツアーB JGR、ヤマハのRMX218など、人気モデルが群雄割拠状態。

すでに「ドライバーの当たり年」という評価が確定的な2017年の最後に登場した個性的な4モデル。既存モデルにニューモデルを加え、ドライバー冬の陣がますます過熱しそうな気配だ。

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