パットを科学的に研究する星谷孝幸先生は首の付け根と手首のふたつを支点とした“2支点振り子ストローク”がもっとも転がりが良く、精度が高いという。では、それをどうすれば実現できるのか。スマッシュヒット中の新書「入っちゃう! パットの法則」から、今回は、トップでの“間”について教えてもらおう。

スムーズに振り子運動するための「間」を作る
パットでもっとも重要である距離感は、リズムとインパクトの強さが一定であることが大切ですが、同時にトップでの「間」もポイントになります。

振り子が逆方向に動きを転換するときは、一瞬動きが停止します。これが、「間」です。「間」というのは、実際には0.2~0.3秒程度が適正ですが、重力下では運動の方向が切り替わるときに、慣性力と摩擦係数などによる「機械的時定数=タイムラグ(遅れ)」が生じます。

「間」を作って、重力を感じながら切り返しでヘッドを始動させれば、慣性力がプラスに働き、スムーズにヘッドが振り子運動をしてくれます。当然、ヘッド軌道だけでなく、リズムやインパクトも安定します。

画像: トップでの“間”を作ることができれば、リズムやインパクトが安定するのだ

トップでの“間”を作ることができれば、リズムやインパクトが安定するのだ

しかし、「間」を無視して自分の力で振り下ろすと、インパクトエネルギーが毎回変化してしまいます。慣性力が運動方向と逆の方向に働き、軌道やリズムを悪化させ、インパクト力も不安定になってしまうのです。

一般的に、ストロークは歩くリズムで行うことが理想ですが、そのリズムは人それぞれ。私が考える歩くリズムとは、1歩を約0.7秒程度と想定したときに、テークバックで0.7秒、切り返しで0.3秒の「間」を置いて、0.7秒後にテークバックの倍の幅のフォローを取ってヘッドが止まる、というストロークをするために、次の三つを心がけてください。

一つ目は、アドレスしてクラブフェースの向きを合わせたら少しヘッドを浮かせることです。

二つ目は、とにかくゆっくりテークバックし、所定の幅で正確に動かして、いったん完全にヘッドを停止させること。これにより、ヘッドの重さを感じるので「間」ができます。

三つ目は、停止状態から改めてボールの5センチ先の目標方向をよく見て、そこにヘッドを振り子で加速していき、インパクト後に高くフォローを取ること。

画像: 1歩=0.7秒とすると、テークバックで右へ0.7秒、トップで体重が右足に乗るのを感じ0.2~0.3秒の「間」があって、振り子の戻る力によって再始動し、0.4秒+0.3秒で押し出しフォローを取る。これが理想的な2支点縦振り子ストロークのリズムだ

1歩=0.7秒とすると、テークバックで右へ0.7秒、トップで体重が右足に乗るのを感じ0.2~0.3秒の「間」があって、振り子の戻る力によって再始動し、0.4秒+0.3秒で押し出しフォローを取る。これが理想的な2支点縦振り子ストロークのリズムだ

オーバーしたりショートしたりを繰り返す人は、「間」が抜けている可能性があります。自分のストロークは一定であるか、リズム良くストロークできているかを一度チェックしてみてください。

※「入っちゃう! パットの法則」(ゴルフダイジェスト新書)より

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